独情報機関がAfD極右認定を一時停止、行政裁判所の判断待ち

5月8日、ドイツ情報機関の連邦憲法擁護庁(BfV)は、2月の総選挙で第2党に躍進した「ドイツのための選択肢(AfD)」の極右団体認定を一時停止した。写真は2月、ベルリンでAfDの集会に参加する支持者(2025年 ロイター/Christian Mang)
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ情報機関の連邦憲法擁護庁(BfV)は、2月の総選挙で第2党に躍進した「ドイツのための選択肢(AfD)」の極右団体認定を一時停止した。
BfVは2日、AfDを極右団体に認定。これに対してAfDは政治的動機に基づく措置だと反発し、行政裁判所に対して認定差し止めの仮処分を申請した。
行政裁判所によると、この申し立てを巡る司法判断が出るまで、BfVはAfDを「認定された右派過激主義運動」と公式に言及するのを控え、正式認定に伴う監視強化のための措置を講じるのを見送るという。
AfDの共同党首を務めるティノ・クルパラ氏とアリス・ワイデル氏は共同で発表した声明で「これはわれわれの疑惑払拭と右派過激主義という非難の否定に向けた重要な一歩だ」と述べた。
ドイツ国内ではAfDが2日に極右認定されたことで、同党の政治活動禁止を求める声も広がっていた。
一方トランプ米政権は、ルビオ国務長官がドイツ当局に方針転換を求めるなどAfDの極右認定を批判している。