デンマーク、米大使代行呼び報道内容確認へ グリーンランド巡る諜報強化で

5月7日、デンマークのラスムセン外相(写真)は米政府が諜報機関にデンマーク自治領グリーンランドでの活動強化を命じたとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受け、駐デンマーク米国大使代行を呼んで報道内容が正しいのかどうかの確認を試みると明らかにした。ジャカルタで4月撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)
[オスロ 7日 ロイター] - デンマークのラスムセン外相は7日、米政府が諜報機関にデンマーク自治領グリーンランドでの活動強化を命じたとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受け、駐デンマーク米国大使代行を呼んで報道内容が正しいのかどうかの確認を試みると明らかにした。
ラスムセン氏はポーランドの首都ワルシャワで開かれた欧州連合(EU)外相非公式会議の際、記者団に対して「WSJの記事を読み、非常に憂慮している。われわれは友好国に対してスパイ活動は行わないからだ」と訴えた。
6日付のWSJは、2人の情報筋の話として、グリーンランド領有を狙うトランプ米大統領の活動に諜報機関を引き入れ、諜報活動を強化していると報じた。
米国務省報道官は、諜報活動に関してはコメントしないと語った。