台湾輸出、4月は前年比+29.9% 関税発動控え過去2番目の高水準

5月8日、 台湾財政部が発表した4月の輸出は前年同月比29.9%増の486億6000万ドルと、過去2番目の高水準となった。基隆港で4月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 8日 ロイター] - 台湾財政部が8日発表した4月の輸出は前年同月比29.9%増の486億6000万ドルと、過去2番目の高水準となった。
米国の関税発動を控えた駆け込み需要が背景。人工知能(AI)関連製品の需要が好調だった。上半期の輸出は過去最高を更新する可能性がある。
ロイターがまとめた市場予想は16%増、3月は18.6%増だった。18カ月連続の増加となった。
財政部は「上半期の輸出額は過去最高を記録する可能性が十分にある」とした上で、下半期は減速する可能性があると指摘。米国の関税を巡る不確実性と地政学リスクで世界経済の先行きが不透明になる恐れがあると警告した。
5月の輸出については前年同月比15─20%増と予想した。
4月の対米輸出は前年同月比29.5%増の131億4500万ドル。前月は39.9%増だった。
対中輸出は22.3%増。前月は12.6%増だった。
4月の電子部品輸出総額は前年同月比26.8%増の164億0700万ドル、半導体輸出は28.2%増だった。
輸入は33.0%増の414億6000万ドル。市場予想の18.9%増を上回った。