ノルウェー、初の安保戦略で欧州連携重視 米と一線

5月8日、 ノルウェーは同国初の国家安全保障戦略を発表し、北欧諸国や欧州主要同盟国と安全保障面で関係を深め、ロシアの脅威に対抗する方針を示した。ブリュッセルのNATO本部で2019年11月撮影(2025年 ロイター/Francois Lenoir)
[オスロ 8日 ロイター] - ノルウェーは8日、同国初の国家安全保障戦略を発表し、北欧諸国や欧州主要同盟国と安全保障面で関係を深め、ロシアの脅威に対抗する方針を示した。
北大西洋条約機構(NATO)創設メンバーであるノルウェーは、大西洋をまたいだ米欧の軍事同盟は極めて重要としたが、「米国と欧州の関係は変化した。貿易政策の大幅な修正を含む非伝統的で対立的な政策は、大西洋を越えた関係にかなりの不確実性をもたらした」と指摘。「欧州における米軍の広範な駐留継続は、決して確実ではない」と述べた。
新戦略は、欧州諸国との関係深化にこれまで以上の時間をかける方針を示し、米国との関係を重視しながらも優先順位を変えた。
北欧諸国に加え、英国、フランス、ドイツ、ポーランド、バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアとより緊密な連携を図っていくとした。
欧州連合(EU)非加盟のノルウェーは「EUがNATOを補完するよう協力」する方針を示した。