ドイツ新政権、非正規移民は国境で入国拒否へ 亡命希望者も

5月7日、ドイツのドブリント内相(写真)はメルツ新政権の発足初日、亡命希望者を含め、非正規ルートでの入国を国境で拒否する命令を出した。写真は3月、ベルリンで撮影(2025年 ロイター/Christian Mang)
[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツのドブリント内相はメルツ新政権の発足初日となる7日、亡命希望者を含め、非正規ルートでの入国を国境で拒否する命令を出した。
ドブリント氏は外国人の非正規ルートでの入国を許可していた2015年の措置を取り消す決定を発表。不法移民の削減が目的だとし、不法移民はなお多すぎると語った。
亡命希望者の受け入れ拒否は法的に議論の余地がある。保守政党連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道左派政党、社会民主党(SPD)の連立合意では、不法移民の削減は近隣諸国と協調して実施されるべきとしている。
独紙ビルトによれば、ドブリント氏は非正規移民を抑制するために国境に最大3000人の警官を追加派遣し、国境警察の数を最大1万4000人に増やす計画という。
2月の総選挙前、メルツ氏は移民が絡む暴力犯罪の頻発と極右支持の高まりを受け、移民の取り締まりを約束していた。