シンガポール総選挙、与党が勝利 議席9割獲得

3日に投開票されたシンガポールの総選挙は、与党の人民行動党(PAP)が勝利した。写真は開票結果を待つ与党支持者ら。シンガポールで撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
Xinghui Kok Jun Yuan Yong
[シンガポール 3日 ロイター] - 3日に投開票されたシンガポールの総選挙は、与党の人民行動党(PAP)が勝利した。同党の総選挙勝利は14回連続で、1965年の独立以来の政権を維持した。
昨年就任したローレンス・ウォン首相(52)は、世界的な貿易戦争による経済混乱に備える中、国民の強い負託を得た。
PAPは97議席のうち約9割に当たる87議席を獲得。多くの選挙区で大差をつけて勝利した。
PAPは一貫して9割前後の議席を獲得してきた。支持の強さを示す指標として得票率が注目される。
地元メディアによると、PAPの得票率は65.57%で、2020年の61.2%を上回った。
ウォン氏は有権者の強い負託を得たとして謝意を示した。
政権は生活費高騰や住宅不足への対応が課題となる。また、シンガポールは貿易への依存度が高く、米国の関税措置で打撃を受ければ景気後退や失業増加のリスクに直面する。