習主席がベトナム訪問、45件の協定に調印 供給網・鉄道分野など

中国の習近平国家主席(写真左)が14日、ベトナムを訪問した。トー・ラム共産党書記長との代表撮影(2025年 ロイター)
[ハノイ 14日 ロイター] - 中国の習近平国家主席が14日、ベトナムを訪問した。両国は供給網(サプライチェーン)や鉄道をはじめ、多くの分野での協力協定に調印した。
習主席はベトナム共産党のトー・ラム書記長と会談した。書記長は国営メディアで14日、防衛、安全保障、鉄道を中心としたインフラ分野での協力拡大を望むと表明した。
両国の商工省、国防省、商業会議所の間でも協定が締結された。中国とベトナムの国営メディアは同日遅く、45件の協定が締結されたと報じた。
協定の内容は公表されておらず、資金拠出あるいは拘束力のある内容が含まれているかは不明。
習主席は14日、ベトナム国営メディアに寄稿し、産業と供給網の協力強化を呼びかけていた。
ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談で習主席は、両国は一方的な圧力に反対すべきだと述べた。中国国営新華社が報じた。
ベトナムは両国をつなぐ新たな鉄道建設に中国の融資を利用することに同意した。これは二国間の貿易関係を強化する大きな一歩となる。
習主席はハノイに2日間滞在した後、15日に東南アジア歴訪を続け、15─18日までマレーシアとカンボジアを訪問する予定。