上院軍事委の与野党トップ、アプリでの空爆協議巡り国防総省に調査要求

トランプ米政権の閣僚らが通信アプリ「シグナル」で空爆計画を協議していた問題で3月27日、上院軍事委員会のウィッカー委員長(共和党、写真中央)と民主党トップのリード議員が国防総省に詳しい調査を求めている。2024年11月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Patricia Zengerle
[ワシントン 27日 ロイター] - トランプ米政権の閣僚らが通信アプリ「シグナル」で空爆計画を協議していた問題で、上院軍事委員会のウィッカー委員長(共和党)と民主党トップのリード議員が国防総省に詳しい調査を求めている。
ヘグセス国防長官やバンス副大統領、ウォルツ大統領補佐官などはシグナルのチャットグループに誤って記者を招き、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する空爆計画を話し合ったとされ、政権による機密情報の管理態勢が問われる事態になった。
こうした中でウィッカー氏とリード氏は26日付の国防総省のステビンス監察官代行宛て書簡で、具体的な事実関係や国防総省の機密情報取り扱い方針、誰が個人的に機密情報を一般の人も利用するシステムに流したかどうかなどを問い合わせた。
ウィッカー氏とリード氏は、国防総省による内部調査が終了した後、ステビンス氏とともに対外的な説明の機会を設けるとしている。