カナダ首相、あらゆる選択肢検討へ トランプ関税への対応で

カナダのカーニー首相は27日、米国の新たな関税の脅威に対し来週まで対応を待ち、対抗措置についてはあらゆる選択肢を検討すると表明した。写真は26日、オンタリオ州キッチナーで開かれた自由党の選挙集会で撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
[オタワ 27日 ロイター] - カナダのカーニー首相は27日、米国の新たな関税の脅威に対し来週まで対応を待ち、対抗措置についてはあらゆる選択肢を検討すると表明した。
カーニー首相は記者会見で「米国が比較的短期間に打ち出す一連の措置に個々に対応するのは理にかなわない。1週間以内により多くのことが明確となるため、その時点で対応する」と語った。
対抗措置については「カナダの労働者および国家を守るため、あらゆる手段を講じるつもりだ」と言明し、米国とカナダの従来の経済および安全保障上の関係は終わったという認識を示した。
トランプ大統領が前日発表した輸入自動車に最大25%の関税を課す計画への協調的な対応について、28日に州首相や企業幹部らと協議すると明らかにした。
また、オンタリオ州のフォード首相は、カーニー首相と協議し、米国からの輸入品に対する対抗措置を4月2日まで実施しないことで合意したと発表した。