米・ウクライナがサウジで協議、エネ施設・インフラ保護巡り

ウクライナのウメロフ国防相は3月23日、ロシアとの停戦に向けた取り組みの一環として、エネルギー施設と重要インフラの保護について米国の代表団とサウジアラビアで協議したと明らかにした。写真はロシアによる攻撃を受けたキーウ(キエフ)で消火活動に当たる消防士ら。同日撮影の提供写真。State Emergency Service Of Ukraine(2025年 ロイター)
Pavel Polityuk Pesha Magid
[キーウ/リヤド 23日 ロイター] - ウクライナのウメロフ国防相は23日、ロシアとの停戦に向けた取り組みの一環として、エネルギー施設と重要インフラの保護について米国の代表団とサウジアラビアで協議したと明らかにした。
24日には米国とロシアの代表団の協議が行われる。
ウクライナのゼレンスキー大統領はテレビ演説で、23日の協議に参加した同国の代表団が「完全に建設的」な姿勢で取り組んでいるとし、「対話は非常に有益で、代表団の作業は続いている」と述べた。
一方で「われわれがきょう、パートナーに何を言おうとも、プーチン(ロシア大統領)に攻撃停止を実際に命じさせる必要がある」とも強調した。
ウクライナ代表団を率いたウメロフ氏は「公正な和平を近づけ、安全保障を強化する」ことが協議の目的だと述べた。
プーチン大統領は先週、トランプ米大統領と電話会談し、ウクライナのエネルギーインフラに対する攻撃を30日間停止することで合意した。ただ、双方は攻撃が続いているとしている。
トランプ氏は22日、紛争のさらなる激化を阻止する取り組みが「ある程度コントロールできている」と述べた。ブルームバーグが23日報じたところによると、米国は数週間内に広範囲の停戦を実現したい考えで、4月20日までに停戦合意を結ぶことを目指しているという。