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米トルコ首脳が電話会談、ウクライナ・シリア問題を協議

2025年03月17日(月)13時17分

 トルコ大統領府は16日、エルドアン大統領がトランプ米大統領と電話会談し、ロシアとウクライナの戦争終結、シリアの安定回復に向けた取り組みについて協議したと発表した。マレーシア・プトラジャヤで2月撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

[イスタンブール 16日 ロイター] - トルコ大統領府は16日、エルドアン大統領がトランプ米大統領と電話会談し、ロシアとウクライナの戦争終結、シリアの安定回復に向けた取り組みについて協議したと発表した。

大統領府によると、エルドアン大統領はトランプ大統領に対し、ロシアとウクライナの戦争を終結させるためのトランプ氏の「断固とした、直接的なイニシアチブ」に支持を表明し、トルコは「公正で永続的な平和」のために尽力し続けると述べた。

シリアについては「安定を回復し、新政権を機能させ、正常化を支援するために、シリアに対する制裁の解除に共同で貢献することの重要性」を指摘し、それが国外のシリア人の祖国帰還を可能にすると説明したという。

テロとの闘いに関して、トルコの利益を考慮した米国からの措置を期待する、とした。米国は、シリアの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で、トルコがテロリスト集団と見なすクルド人民兵組織と協力しており、トルコは裏切り行為と批判している。

エルドアン大統領は、トルコと米国の防衛産業協力を発展させるためには、CAATSA(米国の敵対者に対抗するための制裁法)に基づく制裁を解除し、トルコのF─16戦闘機調達プロセスを最終決定し、F─35戦闘機計画にトルコを再び参加させることが必要だと述べた。

米国は、トルコが北大西洋条約機構(NATO)加盟国でありながらロシアのS─400防空ミサイルシステムを購入したことを受けてトルコにCAATSAに基づく制裁を発動し2019年にF─35計画から除外した。

ロイター
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