ロシア国連大使がユニセフ非難、ガザの子ども惨状を軽視と
1月23日、ロシアのネベンジャ国連大使(写真)は23日、国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長について、ロシアが要請したパレスチナ自治区ガザの子どもたちに関する国連安全保障理事会への報告を拒否した「十分な根拠」を示していないと強く非難した。写真は米ニューヨークのマンハッタンで2022年4月撮影(2025 ロイター/Andrew Kelly)
Michelle Nichols
[国連 23日 ロイター] - ロシアのネベンジャ国連大使は23日、国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長について、ロシアが要請したパレスチナ自治区ガザの子どもたちに関する国連安全保障理事会への報告を拒否した「十分な根拠」を示していないと強く非難した。
ネベンジャ氏は安保理で「ユニセフにとってガザの子どもはウクライナの子どもより重要ではないようだ」とし、「ガザにおける何万人もの子どもの死亡に関連する恐ろしい悲劇について、ユニセフ事務局長が安保理への報告を拒否したことは言語道断で、最も厳しい非難に値する」と述べた。
ユニセフの広報担当者は、ラッセル氏が人道危機への対応に重点を置くため世界経済フォーラム(WEP)の年次総会(ダボス会議)に出席しており、安保理への報告に日程を調整できなかったと説明。また、緊急事態担当局長に声明の代理発表を提案したほか、これまでにも何度も安保理で報告していると述べた。
ネベンジャ氏はまた、米国が拒否権を行使してイスラエルを擁護しており、ガザの子どもたちの死に一定の責任があると非難し、昨年12月にガザの子どもに関する会議開催を求めたロシアの呼びかけを無視したと主張した。
これに対し、ドロシー・シア米国連大使代理は「ガザにおける惨状の責任が米国にあるとの意見は全く容認できない」と反論した。
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