ニュース速報
ワールド

25年世界成長、「トランプ関税」と報復措置で0.3%下押しも=世銀

2025年01月17日(金)07時38分

 1月16日、世界銀行は最新の「世界経済見通し」で、トランプ次期米政権が全ての輸入品に10%の関税を導入し、貿易相手国が報復措置を講じた場合、今年の世界経済の成長率を0.3%ポイント押し下げる可能性があると試算した。米首都ワシントンで2022年5月撮影(2025年 ロイター/Raphael Satter)

Andrea Shalal

[ワシントン 16日 ロイター] - 世界銀行は16日公表した最新の「世界経済見通し」で、トランプ次期米政権が全ての輸入品に10%の関税を導入し、貿易相手国が報復措置を講じた場合、今年の世界経済の成長率を0.3%ポイント押し下げる可能性があると試算した。

世銀は現時点で、世界経済の成長率について、今年と2026年のいずれも24年並みの2.7%にとどまると予想している。

ただトランプ次期米大統領は、米国に輸入される全製品に10%、カナダとメキシコの製品に対しては両国が米国への麻薬や不法移民の流入対策を強化しなければ25%、中国製品には60%の関税を課すと表明。カナダなど一部の国は既に、実施されれば報復に動く意向を示した。

こうした中で世銀は、米国が今年、全輸入品に10%の関税を課せば世界の成長率は0.2%ポイント押し下げられ、他国が相応の対抗措置を打ち出すと、成長はさらに下振れしてもおかしくないとのモデル分析結果を明らかにした。

一方で世銀は、途上国の成長率は今年と26年が4%で、コロナ禍前に想定されていた伸びを大幅に下回るとの見通しを公表するとともに、その理由として大幅な債務負担や低調な投資、生産性の伸び悩み、気候変動対策コストの増大を挙げた。

世銀によると途上国は2000年以降、長期的な成長見通しが最低になっている。チーフエコノミストのインダーミット・ギル氏は「途上国にとって過去25年よりもこの先25年の方が厳しい歩みになるだろう」と警告した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

香港火災、犠牲者追悼の動き広がる 150人依然不明

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ周辺空域「全面閉鎖」と警告

ワールド

エアバス機不具合、CEOが謝罪 世界の航空会社に影

ワールド

アングル:「世界一幸せな国」に忍び寄る不安、経済低
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 7
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    香港大規模火災で市民の不満噴出、中国の政治統制強…
  • 10
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中