ニュース速報
ワールド

トランプ氏、関税徴収の新組織設置を表明 就任初日の20日発足

2025年01月15日(水)09時41分

トランプ次期米大統領は14日、関税や税金のほか、外国からの全ての歳入を徴収する「外国歳入庁」を創設すると表明した。2024年11月撮影(2025年 ロイター/ ALLISON ROBBERT/Pool via REUTERS)

[14日 ロイター] - トランプ次期米大統領は14日、関税や税金のほか、外国からの全ての歳入を徴収する「外国歳入庁」を創設すると表明した。新政権が発足する来週20日に設置する。自身が運営するSNS(交流サイト)で明らかにした。    

トランプ氏は、米国民はあまりにも長い間、米内国歳入庁(IRS)から税金を徴収されてきたと指摘。「われわれとの貿易で利益を得ている人々が、公正な負担額を支払い始めることになる」と述べた。

ただ、 米国税関国境警備局(CBP)による関税、税金、罰金などの徴収や、IRSによる外国企業および個人の所得を対象とした税徴収を代替するものになるかについては明言を控えた。

トランプ政権移行チームから、新庁の詳細に関するコメントや、トランプ氏の発言についての説明は得られていない。

トランプ氏は選挙戦で、所得税収を関税収入に置き換える案に頻繁に言及していた。だが、保守系調査機関タックス・ファンデーションの試算によると、米国の全輸入品に一律20%の関税を課した場合、10年間で4兆5000億ドルの税収が得られるが、その後は経済への悪影響によって10年間で正味3兆3000億ドルに減少する。

これに対し、IRSの総徴税額は2023年度だけで4兆6900億ドルだった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ステファニク下院議員、NY州知事選出馬を表明 トラ

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感、11月速報値は約3年半ぶ

ワールド

イラン大統領「平和望むが屈辱は受け入れず」、核・ミ

ワールド

米雇用統計、異例の2カ月連続公表見送り 10月分は
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 9
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 10
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中