ニュース速報
ワールド

ハリス氏、フラッキングに前向き エネルギー業界幹部が期待

2024年09月18日(水)12時18分

9月17日、天然ガス業界のトップは、米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領が天然ガスのフラッキング(水圧破砕法)を禁止しない方針を示したことについて、信用できる発言だと述べた。写真はテキサス州ミッドランド近郊のフラッキング施設。2019年8月撮影(2024年 ロイター/Jessica Lutz)

Curtis Williams

[ヒューストン 17日 ロイター] - 天然ガス業界のトップは17日、米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領が天然ガスのフラッキング(水圧破砕法)を禁止しない方針を示したことについて、禁止すればガス価格が上昇することを同氏は理解しているとし、信用できる発言だと述べた。

フラッキングは激戦州ペンシルベニアの主要産業で、選挙戦の大きな争点になっている。ハリス氏はカリフォルニア州選出の上院議員として採掘に反対していたが、現在は大統領になったとしても連邦政府でのフラッキングを禁止しない方針を示している。

ハリス氏の報道官は同氏がフラッキングを禁止しないと強調。同氏が先の討論会で、外国産石油への依存を減らすために多様なエネルギー源に投資する必要があるという立場を示したことなどに言及した。

米国最大の液化天然ガス(LNG)輸出業者の幹部らは17日、フラッキングを禁止すれば天然ガス価格が大幅に上昇するため、ハリス氏は同手法に寛容になる必要があったと述べた。

シェニエール・エナジーのジャック・ファスコ最高経営責任者(CEO)は業界会議で、ハリス氏のフラッキング支持について、そうでないことが証明されない限り信頼しており、エネルギー転換の議論において冷静な判断が勝つことを望んでいると述べた。

豪ウッドサイドのメグ・オニールCEOは「米国でフラッキングを止めれば経済に壊滅的な打撃を与える」と述べ、ハリス氏はフラッキングに反対していた時そのことを理解していなかったかもしれないと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国政府系ファンドCIC、24年純利益は前年比30

ビジネス

独ティッセンクルップ、26年は大幅赤字の見通し 鉄

ビジネス

ドイツ輸出、10月は米・中向け大幅減 対EU増加で

ビジネス

グーグル、AI学習でのコンテンツ利用巡りEUが独禁
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 9
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中