ニュース速報
ワールド

ヨルダン議会選、イスラム政党躍進 ガザ紛争で反イスラエル感情

2024年09月12日(木)13時34分

ヨルダンで9月10日行われた議会選(定数138)で穏健派イスラム組織「ムスリム同胞団」系の野党「イスラム行動戦線(IAF)」が躍進した。首都アンマンで7日撮影(2024年 ロイター/Jehad Shelbak)

Suleiman Al-Khalidi

[アンマン 11日 ロイター] - ヨルダンで10日行われた議会選(定数138)で穏健派イスラム組織「ムスリム同胞団」系の野党「イスラム行動戦線(IAF)」が躍進した。

ガザ紛争を受けて反イスラエル感情が広がったことや、改正選挙法で政党の役割拡大が奨励されたことが追い風となった。ただ、議会では引き続き部族や政府寄りの派閥が多数派を占めている。

同法では政党に初めて41議席が割り当てられた。11日時点の初期段階の開票結果によると、IAFは全議席の約2割を獲得した。

ムスリム同胞団の代表はロイターに「選挙は変化を求める声を反映したもので、投票した人々は必ずしもイスラム主義者ばかりではないが、変化を求め、古いやり方にうんざりしていた」と述べた。

ムスリム同胞団はパレスチナのイスラム組織「ハマス」を支持。イスラエルとの平和条約の破棄を求めており、ハマスを支持する大規模な抗議活動を主導してきた。

アブドラ国王は段階的に民主化を進めている。憲法では依然として国王に権限が集中しており、国王は政府を任命し、議会を解散することが可能だ。

選挙制度では、人口密度の低い部族地域・地方の有権者が人口密度の高い都市部の有権者より優遇される仕組みになっている。都市部にはパレスチナ系のヨルダン人が多い。

投票率は32.25%と低水準だったが、2020年の前回選挙の29%からわずかに上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン、核協議の対案を数日内に準備へ 米国は限定攻

ワールド

トランプ関税は違法、米最高裁が判断 緊急法は大統領

ビジネス

米GDP1.4%増に急減速、25年第4四半期速報値

ワールド

トランプ氏、最高裁の関税違法判断「恥ずべきこと」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 5
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 6
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中