ニュース速報
ワールド

プーチン氏がイラン大統領と電話会談、全ての当事者に自制呼びかけ

2024年04月17日(水)01時51分

ロシアのプーチン大統領は16日、イランのライシ大統領と電話会談を行い、全ての当事者に対し新たな対立を引き起こすような行動を控えるよう求めた。2023年6月撮影。提供写真(2024年 ロイター/Alexei Danichev/Host photo agency RIA Novosti via REUTERS)

Guy Faulconbridge

[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は16日、イランのライシ大統領と電話会談を行い、全ての当事者に対し新たな対立を引き起こすような行動を控えるよう求めた。ロシア大統領府が明らかにした。

イランは13日、今月初めにシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺がイスラエルによるとみられる攻撃を受けた報復として、イスラエルを攻撃。中東地域の紛争が拡大する懸念が高まっている。

ロシア大統領府によると、プーチン大統領は全ての当事者が適切に自制し、地域全体に壊滅的な結果をもたらす新たな対立を防止することに期待を表明。これに対し、ライシ大統領はイランの行動は「限定的な」ものだったとし、イランは緊張の一段の高まりは望んでいないと強調した。 

ロシア大統領府によると、両首脳はパレスチナ・イスラエル間の紛争が解決されていないことが中東が現在のような状況に陥っていることの根本的な原因との見解で一致。パレスチナ自治区ガザでの即時停戦、人道状況の改善、政治・外交的解決を支持するロシアとイランの原則的な対応策を確認した。

イランによるイスラエルに対する報復攻撃についてプーチン氏の発言が公に伝わるのは今回が初めて。

イラン側は今回の電話会談について、ロシア側とは若干異なる内容を発表。イラン国営メディアは、ライシ大統領はイランの国益に反するいかなる行動に対しても、これまで以上に厳しく、広範に対応すると表明したと報じている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:軽飛行機で中国軍艦のデータ収集、台湾企業

ワールド

トランプ氏、加・メキシコ首脳と貿易巡り会談 W杯抽

ワールド

プーチン氏と米特使の会談「真に友好的」=ロシア大統

ビジネス

ネットフリックス、ワーナー資産買収で合意 720億
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 8
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中