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北朝鮮対応で新手法必要、ロシア表明 国連パネル「意味なし」

2024年03月31日(日)16時09分

 ロシアは29日、北朝鮮について主要国は新たなアプローチが必要だと指摘し、米国とその同盟国がアジアで軍事的緊張を高め、北朝鮮を「締め付け」ようとしていると非難した。2023年9月のロ朝首脳会談。朝鮮中央通信提供(2024年 ロイター)

Guy Faulconbridge

[モスクワ 29日 ロイター] - ロシアは29日、北朝鮮について主要国は新たなアプローチが必要だと指摘し、米国とその同盟国がアジアで軍事的緊張を高め、北朝鮮を「締め付け」ようとしていると非難した。

ロシアは、国連安全保障理事会で北朝鮮制裁状況を監視する「専門家パネル」の任期延長に拒否権を行使した。

ロシア外務省のザハロワ報道官は「朝鮮半島問題で国連安保理がもはや古い手法を使えないことは明らかだ」と述べた。

米国が軍事的緊張をあおっているとし、国際的な規制によっても安全保障の状況は改善せず、北朝鮮国民には人道上深刻な影響を及ぼしていると指摘。「米国とその同盟国の関心は、あらゆる手段を使って北朝鮮を苦しめることで平和的解決は全く議題になっていない」と述べた。

専門家パネルについて「不可欠な責務であるはずの客観性と公平性の基準を一切失っている」とし、「北朝鮮の地政学的敵対者の従順な道具と化した。そのような状態で存続する意味はない」と述べた。

ロシアは対北朝鮮制裁を特定の期間内に見直すという妥協案を提示したが、米政府の「敵意」にさらされたと説明。「関係当事国に対し、事態を悪化させる措置を控え、既知の安全保障上の優先事項を考慮してデタント(緊張緩和)の方法を見出すため機構を立て直すよう提言する」と述べた。

ロイター
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