大阪万博を遅らせる必要があるとは認識してない=林官房長官

1月29日、林芳正官房長官(写真)は午前の会見で、高市早苗経済安保相が能登半島地震の復興を優先するため、大阪・関西万博の延期を岸田文雄首相に進言したと一部で伝えられたことに関して、「万博の開会を遅らせる必要があるとは認識していない」と語った。写真は都内で昨年12月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 林芳正官房長官は29日午前の会見で、高市早苗経済安保相が能登半島地震の復興を優先するため、大阪・関西万博の延期を岸田文雄首相に進言したと一部で伝えられたことに関して、「万博の開会を遅らせる必要があるとは認識していない」と語った。
林官房長官は万博で使用する一部の資材について、首相から斎藤健経産相に復興に支障がないよう、調達を計画的に進めるよう指示したと説明。今後も資材などの需給をきめ細かく把握し、万博関連の工事調達などによって能登復興に支障が生じることがないように取り組んでいきたいと語った。
高市氏の発言については「能登復興に支障がないようにしてほしいという趣旨と認識している」と指摘。「能登復興に支障が生じることがないように取り組むのは政府としての方針であり、閣内不一致とは認識していない」と語った。