ガザ死者1.6万人超、戦闘開始後 医療従事者250人も犠牲に=ハマス

イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの保健省は5日、10月7日のイスラエル軍とハマスの戦闘開始以降、1万5900人超のパレスチナ人が死亡したと発表した。死者数には医療従事者250人も含まれるという。写真は11月26日、ガザ地区北部のガザ市でイスラエル軍の攻撃で破壊された民間住宅(2023年 ロイター/Abed Sabah)
[ラマラ(ヨルダン川西岸)/カイロ 5日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの広報部門は5日、10月7日以降、イスラエル軍の攻撃によって、ガザで少なくとも1万6248人が死亡したと発表した。
死者数には子ども7112人、女性4885人が含まれるとした。
さらに、負傷者は少なくとも4万3616人、行方不明者は少なくとも7600人とした。
これに先立ち、ガザの保健省は10月7日のイスラエル軍とハマスの戦闘開始以降、1万5900人超のパレスチナ人が死亡したと発表した。死者数には医療従事者250人も含まれるという。
ただ、数千の遺体がなお倒壊した建物のがれきの下に埋もれているもようで、実際の死者数はさらに増加する見通しとした。
また、ガザでのイスラエル軍の空爆による負傷者は4万9000人を超える。
イスラエル軍がガザ南部への攻撃を強化する中、ガザ南部で稼働している病院はわずか5カ所で、病床総数は1300床程度という。
世界保健機関(WHO)のパレスチナ自治区ガザ代表は5日、イスラエル軍がガザ南部の中心都市ハンユニスとラファの周辺で空爆を激化させており、状況は刻々と悪化していると述べた。
また、イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区では10月7日以降、パレスチナ人260人が死亡、3200人が負傷したという。