ドイツ、歳入不足で社会支出・補助金など削減必要=財務相

12月2日、ドイツのリントナー財務相(写真)は、2024年度予算の歳入不足170億ユーロ(185億ドル)を穴埋めするため、社会支出、国際支出、一部の補助金を削減する必要があるとの認識を示した。写真はベルリンで撮影(2023年 ロイター/Annegret Hilse)
[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は、2024年度予算の歳入不足170億ユーロ(185億ドル)を穴埋めするため、社会支出、国際支出、一部の補助金を削減する必要があるとの認識を示した。
2日公表されたメディアグループ「フンケ」とのインタビューで述べた。
リントナー氏は、社会支出について、失業者を労働市場に早く復帰させる必要があると主張。国際的な支出については、開発協力と国際気候問題の分野でドイツの次に支出が多い国との「距離を縮める」ことが可能だと述べた。
削減する補助金についてはまだ特定したくないとしながらも「実際に目標を達成しているのか、あるいは時代遅れなのかを問うべき」事例は数多くあると述べた。
憲法裁判所は先月、新型コロナウイルス対策向けの未使用金600億ユーロを気候変動対策などに転用するのは違憲と判断。歳入が不足することになり、連立政権内で集中的な討議が続いている。