ニュース速報
ワールド

北朝鮮の金氏、偵察衛星撮影の「標的地域」写真を確認=KCNA

2023年11月27日(月)10時08分

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は北朝鮮の新たなスパイ衛星が撮影した「主要な標的地域」の写真を視察した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。主要な標的地域には韓国の首都ソウルや米軍基地がある都市が含まれているという。写真は11月24日、偵察衛星の打ち上げに貢献した科学者やエンジニアらと写真撮影する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(中央)(2023年 ロイター/KCNA via REUTERS)

[ソウル 25日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は新たな偵察衛星が撮影した「主要な標的地域」の写真を確認したと、国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。主要な標的地域には韓国の首都ソウルや米軍基地がある都市が含まれているという。

北朝鮮は21日に偵察衛星を打ち上げたが、その能力については韓国の国防当局者やアナリストによって独自に検証されていない。

KCNAによると、金氏は24日、平壌にある国家航空宇宙技術総局(NATA)の管制センターを視察し、衛星が同日午前に撮影したソウルのほか、米軍と韓国の軍事基地がある木浦、群山、平沢、烏山の写真を確認。北朝鮮国内の一部地域の画像も見たという。

金氏は25日も管制センターを視察し、同日午前に撮影された韓国の釜山や蔚山などの都市の写真を確認。21日に釜山に入港した米空母カール・ビンソンの写真もあったという。

また、偵察衛星が25日にハワイを通過した際に撮影したパールハーバー海軍基地とヒッカム空軍基地の写真も確認した。

これとは別に、北朝鮮は、米国がその「手先」に先端兵器を供与していると批判し、それによる「悲惨な結果について米国はよく考えるべき」と主張。朝鮮半島の小さな摩擦が世界の核戦争につながると強調したという。

KCNAは先に、偵察衛星が撮影した米領グアムにある米軍施設の写真を金氏がを確認したと報じていた。韓国の申源湜国防相は23日、金氏が既にグアムの画像を見たとするのは北朝鮮の「誇張」と指摘していた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米テキサス州洪水の死者32人に、子ども14人犠牲 

ビジネス

アングル:プラダ「炎上」が商機に、インドの伝統的サ

ワールド

イスラエル、カタールに代表団派遣へ ハマスの停戦条

ワールド

EU産ブランデー関税、34社が回避へ 友好的協議で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 8
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    「登頂しない登山」の3つの魅力──この夏、静かな山道…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中