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エヌビディア、半導体密輸対策に役立つ位置確認技術構築=関係筋

2025年12月10日(水)15時44分

 12月9日、米半導体大手エヌビディアは同社のチップがどの国で動作しているかを示す位置確認技術を構築した。写真は同社のロゴ。米カリフォルニア州サンタクララで2022年5月撮影。エヌビディア提供(2025年 ロイター)

Stephen Nellis Michael Martina

[サンフランシスコ 9日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは同社のチップがどの国で動作しているかを示す位置確認技術を構築した。複数の関係筋が明らかにした。輸出が禁止されている国に密輸されるのを防ぐのに役立つ可能性がある。

この機能はGPU(画像処理半導体)の「コンフィデンシャルコンピューティング」能力として知られているものを利用するという。

エヌビディアの関係者によると、このソフトウエアは顧客がチップの全体的なコンピューティングパフォーマンスを追跡できるように構築されたもので、大規模なデータセンター向けにプロセッサーを購入する企業の間では一般的な活動となっている。

エヌビディアは声明で「われわれはデータセンター事業者がAI・GPUフリート全体の健全性を監視することを可能にする新しいソフトウエアサービスを実装しているところだ」と説明。「この顧客インストール型のソフトウエアエージェントは、GPUの遠隔測定を活用して、フリートの健全性を監視する」としている。

この機能はまず、同社の最新チップ「ブラックウェル」で利用可能になる。

リリースされれば、AIチップの販売が制限されている中国などへの密輸を防ぐ措置を求めるホワイトハウスと米国議会の声に対応することができる。

ロイター
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