インドネシアとの貿易協定、崩壊の危機と米高官 「約束反故」
12月9日、米政府高官は、インドネシアと7月に合意した貿易協定について、インドネシア側がいくつかの約束を反故にしているとして、崩壊の危機に瀕していると述べた。写真は、ジャカルタのタンジュンプリオク港で積み上げられたコンテナをドローンから見た様子。7月撮影(2025年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
Andrea Shalal
[ワシントン 9日 ロイター] - 米政府高官は9日、インドネシアと7月に合意した貿易協定について、インドネシア側がいくつかの約束を反故にしているとして、崩壊の危機に瀕していると述べた。反故にしているという約束の具体的な内容については触れなかった。
インドネシア政府関係者は10日、この発言について質問されると、米国との関税交渉は双方の首脳が合意した軌道で進んでいると語った。
米国とインドネシアは7月、貿易協定の枠組みについて合意したと発表。インドネシアは米国からの輸入品の99%以上で関税を撤廃し、全ての非関税障壁を取り除く。一方、米国はインドネシア製品に課すとしていた相互関税率を32%から19%に引き下げる。
しかし、米政府高官によると、インドネシア側はその後、グリア米通商代表部(USTR)代表に対し、いくつかの拘束力のある約束に合意できず、見直しを望んでいると伝達してきたという。
米高官は、見直しをすれば米国にとって、インドネシアとの通商協定はマレーシアやカンボジアという東南アジアの2カ国と結んだ最近の協定よりも悪い内容になるとしている。





