米下院議長選、共和党4人目候補にジョンソン氏 党内対立で混迷続く
米下院共和党ナンバー3のトム・エマー議員が下院議長候補者として指名された。24日、ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 24日 ロイター] - 米共和党は24日、下院議長候補に指名した下院共和ナンバー3のエマー院内幹事が議長選から撤退したことを受け、マイク・ジョンソン議員を新たな候補に選出した。ただ、3週間以上にわたり議会の機能不全を招いている党内対立を抑えて議長選に勝利できるかは不透明だ。
ジョンソン氏は今月3日に下院議長を解任されたマッカーシー氏の後任選びで共和党候補に指名された4人目の議員。
ただ、候補を選出する投票で立候補していないマッカーシー氏が43票で2位に付ける結果となり、党内対立の深刻さを浮き彫りにした。
議員らによると、エマー氏は同日、5回にわたる投票の結果、候補に指名されたものの、下院本会議での承認に必要な217票には少なくとも20票足りないもようだった。指名を受けてからわずか数時間で撤退した。
党候補の撤退はスティーブ・スカリス氏、ジム・ジョーダン氏に続き3人目。
憲法弁護士でもあるジョンソン氏は自らを党のさまざまな派閥の橋渡し役と称してきた。
他に名乗りを上げていた議員のうちケビン・ハーン氏はジョンソン氏を支持するために立候補を取り下げ、バイロン・ドナルズ氏、マーク・グリーン氏、ロジャー・ウィリアムズ氏、チャック・フライシュマン氏が投票で敗退した。
今月に入って共和党議員14人が下院議長に立候補している。
トランプ氏はソーシャルメディアで、エマー氏の下院議長就任を支持することは「悲劇的な誤り」などとして反対を呼びかけていた。
民主党は、下院が機能できるよう候補者選びで妥協に応じる用意があるとしている。一方、共和党議員の多くは、民主党の支持を受けるような候補は支持しないと述べている。