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米国務省、中国に人権派弁護士の所在情報求める 強制送還非難

米国務省は11日、中国の人権派弁護士、盧思位氏の所在と健康状態に関する情報提供を中国政府に求めた。写真は米国務省の建物。ワシントンで2009年6月撮影(2023年 ロイター/Jim Young)
Kanishka Singh Costas Pitas
[ワシントン 11日 ロイター] - 米国務省は11日、中国の人権派弁護士、盧思位氏の所在と健康状態に関する情報提供を中国政府に求めた。
盧氏の家族は同氏がラオスで拘束され、中国に身柄を送還されたと訴えている。
人権団体によると、盧氏は7月28日、米国で暮らす家族に会うため列車でタイに向かっていたところ、偽造書類で旅行した容疑でラオスの警察当局に逮捕された。
同氏は、台湾に向かっていた香港市民12人を中国当局が海上で2020年に拘束した事件など、政治的に慎重な対応を求められる問題に取り組んでいた。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は声明で「米国は中華人民共和国(RPC)国籍の人権派弁護士、盧思位氏のラオスからRPCへの強制送還を非難する」と表明。盧氏の居場所確認、持病を診察する医師との面会、弁護士との面会を求めた。
盧氏はオンライン講演で「国家安全保障を脅威にさらした」として2021年に弁護士資格を剝奪され、出国禁止を命じられた。
盧氏の家族は今月、同氏が四川省にある拘置所に収容されていると中国当局から通知があったことを人権団体アムネスティ・インターナショナルに確認した。