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米モデルナのインフル・コロナ混合ワクチン、初期試験で良好な結果

米バイオ医薬品大手モデルナは10月4日、同社が開発する新型コロナウイルスとインフルエンザの混合ワクチンの初期臨床試験で、ワクチンを別々に接種した時と比べて、両方のウイルスに対する強力な免疫反応を確認したと発表した。2021年11月撮影のイメージ写真(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Patrick Wingrove
[4日 ロイター] - 米バイオ医薬品大手モデルナは4日、同社が開発する新型コロナウイルスとインフルエンザの混合ワクチンの初期臨床試験で、ワクチンを別々に接種した時と比べて、両方のウイルスに対する強力な免疫反応を確認したと発表した。
モデルナは混合ワクチンが生成した抗体について、現在販売されているインフルエンザワクチンと同等かそれ以上、従来の新型コロナウイルスワクチンの追加接種と比べると同等だったと説明した。
同社によると、「mRNA─1083」と呼ばれるこのワクチンを高齢者に接種したところ、英グラクソ・スミスクラインと仏サノフィの広く利用されているインフルエンザワクチンと比べて、インフルエンザA型とB型合わせて4株全てに対し効果が示された。
また、混合ワクチンの安全性と忍容性も確認され、副反応の発生率は同社の新型コロナウイルスワクチンと変わらなかった。
モデルナは年内にも後期臨床試験を開始する計画。ステファン・フォーグ社長はインタビューで混合ワクチンについて、年末にかけて承認される可能性はあるが、現実的には2025年の承認取得を目指していると語った。