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ハーバード大の「レガシー選考」は違法、教育省に団体が調査要求

7月3日、ハーバード大学が選考過程において入学希望者の親族と大学の関係を考慮する「レガシー選考」制度は米連邦法に違反しているとして、3つの公民権団体が教育省に苦情を申し立てた。写真はマサチューセッツ州ケンブリッジの構内を歩く学生。2020年3月撮影(2023年 ロイター/Brian Snyder)
[3日 ロイター] - ハーバード大学が選考過程において入学希望者の親族と大学の関係を考慮する「レガシー選考」制度は米連邦法に違反しているとして、3つの公民権団体が米教育省に苦情を申し立てた。
3団体は、卒業生や寄付者と親族関係にある入学志願者の70%近くは白人だったとし、こうした志願者が合格する確率は他の志願者の約6倍高かったと主張。
教育省に対して、ハーバード大学の選考過程について調査を求めた。現在の選考制度を改めなければ、連邦政府からの資金を受けるべきでないと指摘した。
米連邦最高裁判所は先週、人種に基づく「積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)」を違憲と判断している。
レガシー選考を巡っては、米議会からも批判の声が出ており、民主党のバーバラ・リー下院議員はツイッターで「白人のためのアファーマティブ・アクションだ」と指摘した。