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中国が重要技術で先行、AUKUS研究共有の必要性示す=調査

6月6日、シンクタンクのオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)は、米英豪による安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」が優先課題とする23の技術のうち、極超音速、電子戦、海底ドローンなど19の技術で中国の研究が先行し、AUKUS内で研究成果を共有する必要性を浮き彫りにしているとの調査結果を発表した。カリフォルニア州サンディエゴで3月13日撮影(2023年 ロイター/Leah Millis)
[シドニー 6日 ロイター] - シンクタンクのオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)は6日、米英豪による安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」が優先課題とする23の技術のうち、極超音速、電子戦、海底ドローンなど19の技術で中国の研究が先行し、AUKUS内で研究成果を共有する必要性を浮き彫りにしているとの調査結果を発表した。
米国の防衛技術の共有は厳しく管理されており、同国のアナリストらはこれまで、さまざまな規制がハードルとなり、AUKUSの原子力潜水艦建造計画だけでなく、「第二の柱」に位置づけるとみられる極超音速や対超音速技術、量子、人工知能(AI)、電子戦における協力強化も遅らせる可能性があると指摘してきた。
ASPIは200万件もの科学論文を分析し、中国が極超音速や対超音速技術、電子戦、主要な海底装置で圧倒的に先行しているとした。
一方、AUKUS諸国は先進的なロボット工学、敵対的AIリバースエンジニアリング、サイバーセキュリティ能力、量子センサーなど、いくつかの分野の研究で世界をリードしているとした。