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イラン産原油の市場復帰を歓迎、米制裁解除なら=OPEC事務局長
2023年05月30日(火)07時34分

5月29日、石油輸出国機構(OPEC)のガイス事務局長は、米国の対イラン制裁が解除されることになれば同国産原油の市場への完全復帰を歓迎する考えを示した。2020年4月撮影のイメージ写真(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ドバイ 29日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のガイス事務局長は、米国の対イラン制裁が解除されることになれば同国産原油の市場への完全復帰を歓迎する考えを示した。イラン石油省傘下のシャナ通信が伝えた。
イランの首都テヘランを初訪問したガイス氏は、同国には短期間でかなりの生産量に達する能力があると指摘。イランはOPECの「責任ある一員」だとし、過去何年もやってきたように市場の均衡維持に「協調」して取り組むことになると述べた。
OPECの自主減産とその影響について問われると「OPECは特定の価格水準を目指していない。われわれの全ての行動、決定は国際石油市場の需要と供給をうまく均衡させる意図がある」とした。
OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4月初めに日量約120万バレルの追加減産を行うと発表し、市場の意表を突いた。ロイターの算出によると、合計の減産幅は日量366万バレルとなった。