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外国人の5月新興国証券投資、3カ月連続売り越し=IIF
6月7日、国際金融協会(IIF)が発表したデータによると、5月の外国人による新興国証券投資は、3カ月連続の売り越しとなった。上海で2019年8月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が7日発表したデータによると、5月の外国人による新興国証券投資は、3カ月連続の売り越しとなった。
売越額は49億ドルと前月の45億ドルから拡大した。前年同月は228億ドルの買い越しだった。
新興国証券市場から3カ月連続で資金が純流出となるのは2015年12月─16年2月以来。過去3カ月の純流出額は合計173億ドルとなった。
中国の証券は47億ドルの買い越しで、債券は20億ドル、株式は27億ドルの買い越しだった。ただ年初からはなお売り越しとなっている。
5月の新興国市場からの資金流出は、中国を除く新興国株からの流出が大半を占めた。
IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォータン氏は発表文で、地政学上の問題や金融引き締め、インフレを巡る不安が増していると指摘。「世界的なリセッション(景気後退)リスクの高まりが新興市場国の資金フローを圧迫している」と分析した。
IIFによると、中国を除く新興国証券の5月の売越額は96億ドルで、株式から61億ドルが流出した。