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上海、交通機関の制限強化 無症状感染者が最高更新

2022年04月05日(火)14時38分

4月5日、中国上海市では新型コロナウイルスの無症状感染者が新たに1万3086人確認された。症状がある感染者も268人報告された。写真は3月29日、上海の食料品店で行列する人々(2022年 ロイター/Aly Song)

[上海 5日 ロイター] - 中国上海市では4日、無症状の新型コロナウイルス新規感染者が1万3086人確認され、前日の8581人から増加して過去最高を更新した。市政府が5日、公式サイトで明らかにした。症状がある感染者は268人で、前日の425人から減少した。

市当局は4日、市内の公共交通機関の制限を5日から強化し、運行停止対象の地下鉄路線を拡大すると発表した。

上海では先週、新型コロナ対策として2段階のロックダウン(都市封鎖)が導入された。西部で行動制限が延長されたことを受け、2500万人超の市民がロックダウンの対象となっている。

市の保健当局者は5日の記者会見で「上海の感染予防・管理は現在、最も困難で重要な段階にある」とし、全感染者を施設で隔離する「ダイナミック・クリアランス」戦略を堅持する必要があると強調した。

上海には他地域から少なくとも3万8000人が派遣されており、国営メディアは2020年初めの武漢での封鎖以来の大規模な医療活動だと伝えている。

コンサルティング会社ユーラシア・グループの中国アナリスト、マイケル・ハーソン氏は「上海で最も目を見張るのは、当局が隔離施設の管理などに苦戦している点だ」と指摘。

「上海が非常に能力の高い政府であることを考慮すると、この問題は上海ほど能力のない中国各地の地方政府にとって警鐘を鳴らすもので、大規模な感染が起きればリソースが一段と逼迫する可能性がある」との見方を示した。

ロイター
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