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米ワシントン議事堂付近の爆弾騒ぎ解決、男を逮捕

米警察当局は19日、首都ワシントンの連邦議会議事堂そばで爆発物を積んでいる恐れのある不審な車が見つかり、運転手の男を取り調べている(2021年 ロイター/Yara Nardi)
[ワシントン 19日 ロイター] - 米首都ワシントンの連邦議会議事堂付近で19日、爆発物を積んでいる恐れのある不審な車が見つかった事件で、この車を運転していた男が警察に投降した。警察は男が実際に爆発物を積んでいたか明らかにしていないが、5時間以上にわたり現場近辺が通行止めになるなど影響が出た。
警察によると、フロイド・レイ・ローズベリーと特定された49歳の男が現地時間午前9時15分頃に議会図書館前の道路にピックアップトラックを駐車し、近づいた警察官に爆発物を積載していると伝えた。男はこの際、起爆装置とみられるものを手にしていた。これを受け、警察は付近を通行止めにすると同時に、近隣の建物にいる人を避難させた上で、男と交渉を開始。その後、男は投降し、身柄が確保された。
トラックの中からは爆弾製造の材料とみられるものが見つかったが、爆弾はなかった。また警察関係者によると、男は単独で行動したもようという。
フェイスブックに投稿された動画には、男が黒のピックアップトラックの車内で「革命が起きている。目的のために死ぬ用意ができている」と話している姿が映っている。
この男の元妻はロイターの取材に対し、この男が以前に統合失調症の診断を受けていたことを明らかにした。
フェイスブックは数時間後に男のプロフィールを削除し、動画を視聴できなくした。
警察は男の動機は不明としている。
隣人によると、男は共和党員で、トランプ前大統領への支持を示すために「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に国に)」と書かれた赤い野球帽を時折かぶることがあったという。またソーシャルメディアで民主党を批判している。