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マスク着用義務解除「大きな誤り」、引き続き警戒必要=米大統領
[ニューヨーク 3日 ロイター] - バイデン米大統領は3日、新型コロナウイルスワクチンの接種で感染拡大抑制に効果が表れ始めているとしながらも、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保などで引き続き警戒する必要があるとし、テキサス州とミシシッピ州がマスク着用義務付の解除を決めたことは大きな誤りとの考えを示した。
テキサス州のアボット知事は2日、感染予防対策のマスク着用義務付けを来週解除すると発表。店舗などの営業規制も大方の地域で撤廃する。ミシシッピ州のリーブス知事も同日、マスク着用義務の解除を発表した。
バイデン氏は、テキサス州とミシシッピ州に対するメッセージはあるかとの記者団の質問に対し「大きな誤りだと考える。マスク着用で大きな違いが出るということを誰もが理解していると願っている」と述べた。
新型コロナ対策本部のアンディ・スラビット上級顧問も、政府がワクチンの迅速な接種を進める中、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保などの抑制策を継続する必要があるとし、マスク着用義務付け解除を撤回するよう呼び掛けた。
スラビット氏はこのほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンのメルクによる生産支援に向け、政府が1億ドル拠出すると明らかにした。