ニュース速報

ワールド

仏、外出禁止令の対象地域拡大 独は感染拡大国への渡航自粛勧告

2020年10月23日(金)05時19分

新型コロナウイルス感染を巡り、フランスでは22日、夜間外出禁止令の対象が人口の約3分の2に拡大されたほか、ドイツでは、新規感染者数が初めて1万人を突破し、政府は感染が急拡大している近隣国への移動を控えるよう勧告した。オーストリア・ザルツブルクで21日撮影(2020年 ロイター/Leonhard Foeger)

[パリ/マドリード 22日 ロイター] - 欧州全体で新型コロナウイルス感染第2波が広がっている。フランスでは22日、夜間外出禁止令の対象が人口の約3分の2に拡大されたほか、ドイツでは新規感染者数が初めて1万人を突破し、政府は感染が急拡大している近隣国への移動を控えるよう勧告した。

フランスのカステックス首相は記者会見で、新型コロナ流行を巡る「状況は非常に深刻だ」とし、パリなど主要都市に先週課した外出禁止令を38カ所以上の地域に拡大すると表明。人口6700万人のうち4600万人に影響が及ぶ。

フランスでこの日確認された新規感染者数は4万1622人と過去最多。累計では99万9043人となった。

ドイツ政府は、スイス、アイルランド、ポーランド、オーストリアの大半、ローマを含むイタリアの複数地域を新型コロナのリスク地域に指定し、不要不急の旅行を控えるよう求めた。24日から施行される。

高リスクに指定された地域からの帰国者には10日間の隔離措置が義務付けられる。帰国後5日目からコロナ検査の受診が可能となり、陰性の場合は隔離措置が解除される。

国立感染症研究機関ロベルト・コッホ研究所(RKI)のウィーラー所長は「状況は総じて非常に深刻」と警告。同時に「感染拡大ペースを減速させるチャンスは残されている」と述べた。

ベルギーではコロナ検査で陽性が判明したウィルメス外相がICU(集中治療室)で治療を受けていることが明らかになったほか、スペイン保健相は「感染第2波は現実」で、国内の多くの地域で感染が「制御不可能」となっていると警告を発した。スペインの地方当局は外出禁止令を検討しているものの、まだ決定には至っていないという。

また、コロナ感染再拡大を背景に、ドイツではトイレットペーパーや消毒液の売り上げが増加傾向にある。

スウェーデンは唯一例外で、コロナ感染率低下を踏まえ、高齢者に求めていた自主隔離措置を解除した。スウェーデンはロックダウン(都市封鎖)を実施せず、国民の自主的な予防措置に任せる方針を取っていた。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)のデータによると、欧州のコロナ感染者は累計530万人超、死者は20万4000人。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:戦時下でも「物流を止めるな」 ウクライナ

ワールド

メキシコ南部でM6.5の地震、首都でも揺れ 大統領

ワールド

再送ウクライナ北東部ハルキウの集合住宅に攻撃、2人

ビジネス

米国株式市場=5営業ぶり反発、ダウ319ドル高 半
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 3
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 4
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 5
    【現地発レポート】米株市場は「個人投資家の黄金時…
  • 6
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    「断食」が細胞を救う...ファスティングの最大効果と…
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 3
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中