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トランプ氏、新型コロナ巡る中国の統計は「やや少ない」
4月1日、トランプ米大統領は、中国が公表している新型コロナウイルスの感染状況に関する統計について、「やや少ない」ようだとの見解を示した。写真はホワイトハウスで撮影(2020年 ロイター/TOM BRENNER)
[ワシントン/北京 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、中国が公表している新型コロナウイルスの感染状況に関する統計について、「やや少ない」ようだとの見解を示した。一方、トランプ大統領の補佐官は政府として中国の統計が正確かどうか判断できないと指摘した。
また、中国の統計を巡っては、共和党の有力議員が信頼性に疑問を投じたほか、米ブルームバーグも、米情報当局が機密報告書で中国の感染者数と死者数は過少報告されていると結論付けたと報じた。
新型コロナの感染拡大は昨年終盤に中国で始まったが、現在は感染者数、死者数ともに米国が中国を上回り、感染例は世界最多となっている。
トランプ氏は新型コロナ対策本部の定例会見で、中国の統計に関する情報当局の報告書は受け取っていないとした上で、「数字はやや少ないようだ」と語った。
また、先週行った中国の習近平国家主席との電話会談で新型コロナ感染拡大への中国の対応について意見を交わしたが、「数字はあまり」議論しなかったと述べた。
習主席との会談以降、感染拡大を巡る中国の対応批判をトーンダウンさせているトランプ氏は、米中関係は「非常に良好」とも述べ、両国は今年初めに合意に達した大規模な貿易協定の維持を望んでいるとした。
「彼らの数字が正確かどうかに関しては、私は中国の会計士ではない」と述べた。
一方、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同じ会見で、米政府は「中国から出てくるいかなる数字も確認する立場にない」と語った。
これより前、共和党のマイケル・マコール下院議員は、中国が実際の感染者数を隠蔽していると非難。国務省に対し、新型コロナ感染拡大に関する中国の「初期の隠蔽とその後の動き」を調査するよう求めた。
一方、中国外務省の華春瑩報道官は2日の定例会見で、米政府当局者が中国の感染者統計に疑問を示したことについて「恥知らずな」コメントだと批判。中国は新型コロナについてオープンで透明な情報開示をしてきしたとし、米国は公衆衛生上の問題を政治化することをやめ、国民の安全確保に専念すべきだと主張した。
*内容を追加しました。