ニュース速報

ワールド

情報BOX:止まらない感染、新型コロナウイルスの基礎知識

2020年01月27日(月)18時46分

中国当局によると、湖北省・武漢市で発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎は感染が拡大し、死者は81人に達した。写真は1月26日、北京市内の小売店で撮影(2020年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[27日 ロイター] - 中国当局によると、湖北省・武漢市で発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎は感染が拡大し、死者は81人に達した。

新型コロナウイルスを巡る状況は以下の通り。

*新型ウイルスは人から人に感染する。2002━2003年に800人近くが死亡した重症急性呼吸器症候群(SARS)と同じタイプのコロナウイルス。

*中国国家衛生健康委員会の馬暁偉主任によると、潜伏期間は1─14日で、SARSとは異なり、潜伏期間に感染する可能性がある。

*馬主任によると、感染ペースは「比較的早く」「より深刻で複雑な局面に入りつつある」。新型ウイルスに関する情報は限られており、ウイルスの変異がどのようなリスクをもたらすかは不明。

*世界保健機関(WHO)は23日、新型肺炎の感染は中国では緊急事態だとしながらも、「国際的な公衆衛生上の緊急事態と判断するには時期尚早」と判断。

*新型ウイルスに感染すると、熱、せき、呼吸困難などの症状が出る。深刻なケースでは肺炎、重症急性呼吸器症候群、腎機能障害につながり、死に至る場合もある。

*当局によると、亡くなった人の多くは、持病があった人や高齢者。

*新型ウイルスは、SARSや中東呼吸器症候群(MERS)の原因となったウイルスと同じ「RNAウイルス」で、遺伝物質としてDNAではなくRNAをもっている。これは新型ウイルスが宿主のDNAに組み込まれ、急速に変異する可能性があることを意味する。

*中国国内の感染者数は2744人。約半数は湖北省の感染者。

*中国本土以外では、香港、マカオ、台湾、タイ、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、日本、マレーシア、ネパール、シンガポール、韓国、ベトナムで感染が確認されている。中国以外では死者は報告されていない。

*新型ウイルスの感染源は、昨年末に武漢市の市場で違法に取引されていた野生動物とみられている。中国の研究者によると、コウモリからヘビに感染し、ヘビから人間に感染した可能性がある。コウモリとヘビは武漢市の市場で販売されていたことがわかっている。

*WHOは昨年12月31日と今年1月7日に武漢市の複数の肺炎患者について報告を受けていた。中国当局も新型ウイルスを特定したことを確認していた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪で470万のSNSアカウント停止、16歳未満の禁

ビジネス

午前のドルは158円台で上下、介入警戒と日銀思惑が

ワールド

英右派政党リフォームUK、元移民担当相が保守党から

ビジネス

インド、対EU貿易協定は月内にまとまる見込み=商工
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 8
    母親「やり直しが必要かも」...「予想外の姿」で生ま…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中