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今後数年のIOローン期限切れ、家計への影響軽微=豪中銀総裁補
4月24日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)のケント総裁補は、向こう数年間に利息のみの返済期間が終了するインタレスト・オンリー(IO)ローンについて、家計への影響は全体として軽微になるとの見方を示した。写真はシドニーの同行本店前で2016年3月撮影(2018年 ロイター/David Gray)
[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のケント総裁補は24日、向こう数年間に利息のみの返済期間が終了するインタレスト・オンリー(IO)ローンについて、家計への影響は全体として軽微になるとの見方を示した。
IOローンは当初利息のみの返済が可能な融資で、オーストラリアでは2018─21年に毎年約1200億豪ドル相当のIOローンがこの期間の終了を迎える。
こうした状況が、米国のサブプライムローンと同様の問題を引き起こすのではないかとのメディアの指摘に対し、ケント総裁補は、IOローンの借り手の一部は借り換えが可能であるほか、返済額の増加に耐え得る十分な資金を蓄えた借り手も多いと反論した。
その上で「全体として、家計部門のキャッシュフローへの影響は控えめになる可能性が高い」とし、「家計消費への影響はさらに軽微になる公算が大きい」との見方を示した。
過去1年に進んだIOローン離れは比較的円滑で、今後もそうした状況が続くとも述べた。
ただ、中銀として引き続き状況を注視していくとした。