ニュース速報

ワールド

中国全人代が憲法改正、国家主席の任期を撤廃 習氏の続投可能に

2018年03月12日(月)07時39分

 3月11日、中国の全国人民代表大会は11日、国家主席の任期を制限する規定を撤廃する憲法改正案を採択した。9日撮影(2018年 ロイター/Damir Sagolj)

[北京 11日 ロイター] - 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は11日、国家主席の任期を制限する規定を撤廃する憲法改正案を採択した。制度上は習近平国家主席(64)が生涯にわたり地位を維持できるようになった。

習主席が毛沢東氏以来で最も権威ある指導者としての地位を固めたことが確認された形だ。

憲法には習氏の政治思想も盛り込まれた。現役指導者の思想が憲法に明記されたのは毛氏以来。新たな汚職摘発機関である「国家監察委員会」の法的地位も規定された。

全人代では約3000人の代表が投票し、反対票はわずか2票、棄権票は3票だった。

1期5年である国家主席の任期を2期までとする規制は毛氏の死去から6年後の1982年、個人に権力が集中することを危惧したトウ小平氏が設けた。

全人代法制工作委員会の沈春耀主任はその後の記者会見で、任期撤廃により個人への権力集中や文化大革命のような政治的混乱、権力闘争が再び起きる懸念について問われ、「そうした状況は存在しない」と否定した。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EU、ロシア産原油の上限価格引き下げで合意へ 制裁

ビジネス

シンガポールGDP、第2四半期は前年比+4.3% 

ビジネス

キオクシアが財務を再構成、優先株取得 既存融資を借

ビジネス

日経平均は続落で寄り付く、米関税の不透明感を嫌気
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 2
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 3
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打って出たときの顛末
  • 4
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 5
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 6
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 7
    主人公の女性サムライをKōki,が熱演!ハリウッド映画…
  • 8
    ただのニキビと「見分けるポイント」が...顔に「皮膚…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 8
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中