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メキシコ、与党と新興左派野党が大統領候補を指名

2018年02月19日(月)09時14分

2月18日、メキシコの政権与党と野党の新興左派政党は、7月1日の大統領選に向けて党候補者をそれぞれ正式に指名した。写真は指名を受け、メキシコシティで演説するPRIのミード候補(2018年 ロイター/Carlos Jasso)

[メキシコ市 18日 ロイター] - メキシコの政権与党と野党の新興左派政党は18日、7月1日の大統領選に向けて党候補者をそれぞれ正式に指名した。

与党・制度的革命党(PRI)はミード財務公債相、新興左派の「国家再生運動(Morena)」はロペス・オブラドール元メキシコ市市長を選出。世論調査では、ロペス・オブラドール氏の支持率がミード氏を大幅に上回っている。

ロペス・オブラドール氏は数百万人に上る党員の前で演説し、格差や汚職、暴力に立ち向かうと改めて表明。「われわれは国民を日常的に恐怖にさらすのを許さない」などと語った。

さらに同氏は、トランプ米大統領が公約に掲げた米・メキシコ国境の壁建設を強く批判し、メキシコの権利を守るために国連に支持を訴えかけると主張するとともに、現政権よりも米国に対して強硬な姿勢で臨む姿勢を示した。

一方、ミード氏も犯罪の取り締まり強化を約束した。犯罪への対応の甘さが、今のペニャニエト政権とPRIの信頼を低下させてきたからだ。

ミード氏は「国民はわれわれに、犯罪者や汚職関与者から銃や金、資産を取り上げてほしいと要請している。まさにわれわれがそれに取り組む」と宣言した。

昨年以降のほとんどの世論調査で、ミード氏はロペス・オブラドール氏に対して支持率で2桁の差をつけられている。ただ、ミード氏の陣営は、6週間後に始まる正式な選挙戦前の調査は、過去の例を見ると最終的な結果を占う手掛かりとしての信頼度は低いと強調している。

中道右派と中道左派の連合勢力は、リカルド・アナヤ氏を大統領候補に指名する見通し。ミード氏とロペス・オブラドール氏よりも若い38歳で、貧困対策としてベーシックインカム導入を提唱。世論調査では、ロペス・オブラドール氏に次ぐ支持を得ている。

ロイター
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