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イタリア議会解散、来年3月4日に総選挙
12月28日、イタリアのマッタレラ大統領は議会を解散した。これを受けジェンティローニ内閣は来年3月4日に総選挙を実施することを決定した。ジェンティローニ首相(写真)は新政権発足まで首相の座にとどまる(2017年 ロイター /Max Rossi)
[ローマ 28日 ロイター] - イタリアのマッタレラ大統領は28日、議会を解散した。これを受けジェンティローニ内閣は来年3月4日に総選挙を実施することを決定した。ジェンティローニ首相は新政権発足まで首相の座にとどまる。
世論調査ではどの政党も過半数議席を獲得できない可能性が示されている。ベルルスコーニ元首相率いる野党フォルツァ・イタリアを中心とした中道右派連合が最大会派となる公算があり、81歳になるベルルスコーニ氏が政治の中央舞台に返り咲く可能性もあるが、同氏は脱税疑惑により首相には就任できない。
ジェンティローニ首相は記者団に対し「不安定リスクを大げさにすべきでない」とした上で、「われわれは頻繁な政権交代への免疫がある」と述べた。解散に先立つ記者会見では、各政党に対し、不安をあおったり非現実的な公約を掲げたりしないよう訴えた。公的債務が過去最高に膨らんでいるにも関わらず、主要政党は軒並み財政赤字の拡大や減税を主張している。選挙戦の争点は移民問題となる見込みだ。
世論調査での各党の支持率は、欧州連合(EU)に懐疑的な新興政党「五つ星運動」が約28%とトップ、次いでジェンティローニ首相が所属する与党民主党(中道左派)が約23%、フォルツァ・イタリア(中道右派)が約16%、右派の「北部同盟」「イタリアの同胞」がそれぞれ13%、5%となっている。
*写真と内容とカテゴリーを追加しました。
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