ニュース速報

ワールド

米韓合同演習始まる、北朝鮮「核戦争への準備」

2017年08月22日(火)12時25分

 8月21日、北朝鮮の核兵器開発を巡る緊張が高まる中、米韓両軍によるコンピューター・シミュレーションの合同演習が始まった。北朝鮮はこれが核戦争への準備だと批判。写真は韓国の高陽市で対テロ演習を行うしているSWAT(特殊武装・戦術)メンバー(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 21日 ロイター] - 北朝鮮の核兵器開発を巡る緊張が高まる中、米韓両軍によるコンピューター・シミュレーションの合同演習が21日始まった。北朝鮮はこれが核戦争への準備だと批判している。

韓国の文在寅大統領は各大臣に対して「朝鮮半島で軍事的な緊張を高めることは全く意図していない。演習は毎年行われており、防衛的なものだ」と述べた。「平和維持のための取り組みを北朝鮮は大げさに捉えるべきでないし、軍事演習を口実に事態を悪化させるような挑発は止めるべきだ」と付け加えた。

一方北朝鮮は軍事演習が侵略に向けた準備だと主張。過去には演習に対する怒りを表明するためにミサイルを発射するなどの行動に出ている。

北朝鮮は核兵器や、米国本土に到達可能なミサイルの開発を急速に進めており、域内の緊張が高まっている。

国連安全保障理事会の制裁は北朝鮮の態度を変えるには不十分であるようだ。共同通信が入手した安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書によると、北朝鮮が「意図的に間接的な手段を通して」制裁を逃れていたことが分かった。また、制裁対象になっている項目の輸出で2月以降の半年間、約2億7000万ドルの収入を得ていたことも判明した。

北朝鮮が7月にに実施した2回の大陸間弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会は8月5日に追加制裁の決議を全会一致で採択した。これにより年間30億ドルに相当する同国の輸出の3分の1を削減できるとの試算だ。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏成長率、第1四半期は予想上回る伸び 景気後

ビジネス

インタビュー:29日のドル/円急落、為替介入した可

ワールド

ファタハとハマスが北京で会合、中国が仲介 和解への

ビジネス

ECB、インフレ鈍化続けば6月に利下げ開始を=スペ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「瞬時に痛みが走った...」ヨガ中に猛毒ヘビに襲われ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    ナワリヌイ暗殺は「プーチンの命令ではなかった」米…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中