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米上院共和党、オバマケア代替法案の採決先送り

2017年06月28日(水)07時19分

 6月27日、米共和上院トップのマコネル院内総務はオバマケア代替法案について、上院共和党からの支持を増やすため、採決を遅らせることを決定した。議会で延期決定を発表するマコネル院内総務(2017年 ロイター/Aaron P. Bernstein)

[ワシントン 27日 ロイター] - 米共和党上院トップのマコネル院内総務は27日、医療保険制度改革(オバマケア)代替法案について、党内の支持を増やすため、採決を先送りすることを決定した。

上院指導部は当初、今週末から始まる7月4日の独立記念日に伴う休会前の採決を目指していた。

トランプ大統領はこの日、52人の共和党上院議員全員をホワイトハウスに呼び、今後の対応について協議した。しかし、採決が先送りされたことは、トランプ、マコネル両氏が可決に必要な支持を得られなかったことを示している。

マコネル氏は記者団に対し、共和党指導部として法案を通過させるため賛成票50票の確保に依然努めているほか、政府は法案通過に向けた支援を行うことを切望していると述べた。

オバマケア代替法案を巡り、上院共和党では穏健派が無保険者の増加につながると懸念する一方、保守派はオバマケア廃止には不十分と主張し、見解が割れている。

米議会予算局(CBO)は26日、上院共和党のオバマケア代替法案が実際に施行された場合、財政赤字は10年で3210億ドル削減されるものの、無保険者が2200万人増加するとの試算を明らかにした。

これを受けて穏健派の中心であるコリンズ上院議員は、現行のままでは法案を支持できないと表明した。

また、少なくとも4人の保守派議員も、CBOの試算を踏まえてもなお法案に反対する姿勢を示している。

*内容を追加します。

ロイター
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