世界の航空会社が運賃値上げや路線削減、燃料費高騰で
写真は3月12日、トルコ・イスタンブールの空港で撮影。REUTERS/Amr Abdallah Dalsh
Rajesh Kumar Singh Shivansh Tiwary Joanna Plucinska
[17日 ロイター] - 世界の航空各社は17日、米国とイスラエルの対イラン戦争によって引き起こされたジェット燃料価格の高騰を受け、数億ドル規模の追加コストが発生するほか、運賃の値上げや一部路線の削減を実施すると警告した。
米デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)はJPモルガンの業界会議で、ジェット燃料価格の急騰により、3月だけで同社のコストが4億ドルも増加したと述べ、航空業界では運賃値上げを通じてコスト増を迅速に転嫁する動きが見られていると指摘した。
アメリカン航空は燃料費の影響により第1・四半期の経費が4億ドル増加するとの見通しを示した。
いち早く対応に乗り出した北欧のスカンジナビア航空(SAS)は、燃料価格の「急激かつ突発的な上昇」を理由に、一部の便を削減すると発表した。
同社は電子メールで、「欧州の航空業界全体が、突発的な燃料ショックによる圧力を感じている」と述べた。
開戦から3週目に入ったこの戦争は、世界の航空業界を混乱に陥れている。ミサイルやドローン(無人機)攻撃への懸念から中東の空域の大部分が閉鎖されたままで、フライトの欠航、スケジュール・経路変更が相次いでいる。
ジェット燃料価格は主要な課題として浮上しており、運航コストを押し上げている。2月下旬に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以来、欧州の価格は2倍に、アジアの価格は80%近く上昇している。





