午前の日経平均は反落、米・イスラエルのイラン攻撃を嫌気 下げ渋りも
2025年1月6日、東京証券取引所で撮影。 REUTERS/Issei Kato
[東京 2日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比899円51銭安の5万7950円76銭となった。米国とイスラエルによるイランでの軍事行動を受けた原油価格の上昇を嫌気する動きが優勢になった。一方、長期化しなければいずれ原油価格は落ち着くとの見方もあり、売り一巡後は押し目買いが下値を支えて下げ渋った。
日経平均は870円安で寄り付いた後も一時1564円安の5万7285円に下げ幅を拡大した。WTI原油先物が1バレル70ドル台に急伸し、日米のインフレにつながるリスクが警戒された。東証プライム市場では値下がり銘柄数が8割と幅広く売られた。銀行など金融株の下げが目立ち、英住宅ローン専門会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の経営破綻に伴う連想売りが意識された。
一方、売り一巡後は一時480円安に下げ幅を縮め、下げ渋る場面もあった。年初からの上昇相場に乗り遅れた投資家による押し目買いが支えになったとみられている。原油高となる中、鉱業や石油・石炭製品が堅調だったほか、防衛関連や海運株が物色された。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスが増産方針を示したほか、原油高でインフレが進めばトランプ米大統領の支持率低下にもつながりかねないとして、市場では「中間選挙を控える中で容認しないだろう。事態は早期に収束に向かうとみていいのではないか」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員)との声が聞かれた。
取引時間中に日銀の氷見野良三副総裁の発言機会があったが、これまでの審議委員の発言内容と大きく変わらないとの受け止めが聞かれ、相場への影響は限られた。
TOPIXは1.62%安の3874.76ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆5188億6000万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や非鉄金属、海運など5業種、値下がりは証券、商品先物取引や空運、銀行など28業種だった。
INPEXや三菱重工業は上場来高値を更新し、川崎汽船は昨年来高値を更新した。一方、野村ホールディングスやしずおかフィナンシャルグループは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが269銘柄(16%)、値下がりは1304銘柄(81%)、変わらずは21銘柄(1%)だった。
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