スズキ、円安寄与で通期純利益上方修正 期末配当1円増配
2月5日 スズキは5日、2026年3月期(国際会計基準)の連結純利益予想を従来の3200億円(前年比23.1%減)から前年比6.3%減の3900億円に上方修正した。写真はスズキのロゴ。2025年7月撮影(2026年 ロイター/Dado Ruvic)
Maki Shiraki
[東京 5日 ロイター] - スズキは5日、2026年3月期の連結純利益予想(国際会計基準)を前回の3200億円から3900億円へ上方修正した。前年比での減益幅は23.1%減から6.3%減に縮小する。円安効果や固定費抑制などを織り込んだ。
主力市場のインドでは昨年9月から物品・サービス税(GST)の税率引き下げもあり、販売が好調に推移している。
修正後の純利益予想は、IBESがまとめたアナリスト15人の予想平均値3743億円を上回った。
通期純利益予想の上方修正を踏まえ、期末配当は前回予想比1円増配の1株当たり24円に引き上げた。中間配当を含めた年間配当は46円と前年比で5円増配となる見込み。
通期の営業利益予想も前年比22.2%減の5000億円から同11.3%減の5700億円へ上方修正した。前回予想と比べ原材料高の影響が200億円、四輪販売計画の引き下げが100億円圧迫する一方、為替の影響が700億円、固定費などコスト抑制が300億円押し上げる。
通期予想の前提為替レートは、米ドルが149円(前回予想は140円)、ユーロは174円(同160円)、インドルピーは1.70円(同1.68円)といずれも円安方向に見直した。
通期の四輪世界販売計画は331万4000台と前回予想から1万台引き下げた。軽自動車の減少、インドの物品・サービス税改定前の想定以上の買い控えなどを反映した。半導体供給制約のリスクは織り込んでいない。
岡島有孝専務役員は会見で、上期決算では懸念していた半導体供給の制約について「今のところ大きな影響は出ていない」と説明。代替品に切り替えるなどして現時点では生産への影響を最小限にとどめているという。
中国が輸出を規制しているレアアース(希土類)についても半導体と同様、代替品調達やサプライチェーンの多様化、レアアース未使用の技術開発を検討するなどして対応するとした。
25年4─12月期の連結純利益は前年同期比1.7%減の3063億円だった。原材料高などが響いた。四輪販売は世界で同2.3%増の241万8000台、インドは3.8%増の135万台だった。
会見に同席した鈴木浩一常務によると、GST税率引き下げ前は初めて四輪車を購入する顧客の割合は41%だったが、引き下げ後は「48%に増えてきている」と述べた。





