豪ANZに罰金1.65億ドル、国債取引巡る不適切処理などで
豪連邦裁判所は金融大手ANZグループに対し、140億豪ドルの国債取引を巡る不適切な処理などについて2億5000万豪ドル(1億6525万ドル)の罰金を科した。写真は同社のロゴ。シドニーで9月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[19日 ロイター] - 豪連邦裁判所は金融大手ANZグループに対し、140億豪ドルの国債取引を巡る不適切な処理などについて2億5000万豪ドル(1億6525万ドル)の罰金を科した。オーストラリア証券投資委員会(ASIC)が19日に発表した。
インスティテューショナル・リテールバンキング部門における不正行為に関わる4つの個別案件に対して罰金が科されたという。
内訳は、国債取引と不正確な流通債券市場取引高報告に関連した違反行為で1億3500万豪ドル、顧客数百人の困難通知に応じなかったとして4000万豪ドル、数万人の顧客に対する誤解を招くような貯蓄利率の説明と利息の過少支払いで4000万豪ドル、数千人の死亡した顧客に請求した手数料を返金しなかったとして3500万豪ドル。
ASICのジョー・ロンゴ委員長は声明で「ANZは何度もオーストラリア国民の信頼を裏切った。ANZのリスク・コンプライアンス文化には根本的な問題があり、経営陣は早急に対応する必要がある」と述べた。
違反の深刻さと規模を反映し、ASICが発表した1企業に対する罰金の合計額としては過去最大だという。
ANZは、財務的な影響は既存の引当金でほぼカバーできるとする発表文を出した。





