NZ経済、第3四半期は前期比+1.1% プラス成長回復
ウェリントンで9月撮影。REUTERS/Marty Melville
Lucy Craymer
[ウェリントン 18日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が18日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済み前期比で1.1%増加し、プラス成長を回復した。
伸び率はアナリスト予想の0.9%、NZ準備銀行(中央銀行)の予想の0.4%を上回った。
第2・四半期は1.1%減だった。
第3・四半期は前年比では1.3%増となり、市場予想と一致した。
統計局の経済成長担当報道官、ジェイソン・アテウェル氏は「1.1%増となった第3・四半期の経済活動は広範囲に及び、16業種中14業種で伸びが見られた」と語った。
NZ経済は昨年リセッション(景気後退)に陥って以降、苦戦しており、信頼感が低下し、失業率が上昇する中、過去6四半期のうち3四半期でマイナス成長となった。
NZ中銀は景気支援に向け、昨年8月以降、計275ベーシスポイント(bp)の利下げを実施したが、11月には金融緩和サイクルの終了を示唆した。景気が回復基調にあるとみているほか、インフレ再燃を警戒しており、来年いっぱいは政策金利が2.25%に据え置かれると予想している。
今回のGDP統計は、こうした中銀のスタンスを支持する内容となった。
統計局によると、企業向けサービスが1.6%増加し、GDP全体の伸びに最も大きく寄与した。





