MUFG、米プライベートクレジット市場で新ファンド運用開始 目標500億円
三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は15日、米国のプライベート・クレジット市場を対象とする新たな投資ファンドの運用を開始したと発表した。写真はMUFGのロゴ。都内で2016年5月撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
Miho Uranaka
[東京 15日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は15日、米国のプライベート・クレジット市場を対象とする新たな投資ファンドの運用を開始したと発表した。目標規模は500億円で、10月の初回クローズ時点で290億円を集めた。
主に国内の金融機関や企業年金基金などの適格機関投資家向けに運用する。成長を続ける米国のダイレクトレンディング(ファンドなどによる直接融資)市場への取り組みを通じて、安定的なリターンを求める機関投資家の需要に応える狙い。
同ファンドは三菱UFJ銀行が米国の中堅企業向けに組成するシニアローン(ダイレクトレンディング)に分散投資し、ミドルリスク・ミドルリターンを追求する。期間は約9年、円ヘッジ後の目標リターンは年4.0―4.5%と、投資環境の不確実性が高まる中で、安定したリターン目指す。
MUFGは資産運用事業の拡大を重要な成長戦略の一つに掲げており、プライベートマーケット資産やオルタナティブ資産の取り扱いを強化している。三菱UFJ信託銀は、これまでオセアニアや国内のM&A(合併・買収)ファイナンス関連のローンファンドを取り扱ってきた。





