H2O、外国人客の売上高11月後半に2割減 日中関係など要因
[東京 1日 ロイター] - 百貨店各社が1日に11月の売上速報を発表し、エイチ・ツー・オー リテイリングは外国人観光客の免税売上高が月後半に前年比約2割減少したと明らかにした。日中関係の緊張の高まりを理由の一つに1つに挙げた。月間の免税売上高は前年をやや下回った。
松屋は免税売上高が同15%ほど減少したが、インバウンド需要が大きく拡大した前年の反動が要因。現段階で大きな影響はないものの、年末年始や春節など今後を注視するという。
高島屋は中国客の免税売上高が同2.7%減少。免税売上高全体が同3.1%減だったことを考えると、日中関係の影響は大きく出ていないとみている。「減便の影響など今後の動向を注意深くみていく」(広報)とした。
三越伊勢丹ホールディングスも、「想定していたより影響は出ていない」(広報)と説明。今後の動きを見守るとした。
J.フロント リテイリングの免税売上高は同13.6%増。客数、客単価とも前年を上回った。
国内客も含めた全体の売上高は松屋が2.2%減少した以外、各社とも前年を上回った。エイチ・ツー・オーは同3.6%増、高島屋は同3.5%増、Jフロントは同4.2%増だった。三越伊勢丹HDは三越伊勢丹が同1.4%増、国内百貨店合計が同0.6%増だった。





